| ようやくすべての書類を片付けたセルバンテスが時計を見れば、9時を回っている。 さすがにこの時間ではだれも残っている者はいないだろうと帰り支度を始めて、まだほかにも明かりの ついている部屋があることに気づいた。 そっとのぞいてみると、総務課でひとりだけ幽季が残って机に向かっている。 書類に集中しているせいか、セルバンテスがドアを開けたのにも気づいていないようだ。 開けたドアをノックして、初めて幽季は書類から顔を上げセルバンテスを見た。 「あっ…経理課長…」 「こんな遅くまでご苦労さん。まだかかるの？」 幽季は時計と書類を交互に見て、小さく微笑んだ。 「いえ…もう帰ります」 セルバンテスは素早く幽季に近づき、そっと書類を見る。 「急ぎ？」 「いいえ…ちょっとミスをしてしまったから…直してしまおうと思って」 立ち上がり、書類をそろえてペンなどを引き出しにしまった幽季を、セルバンテスはいきなり抱きすくめた。 「い…いや…ッ」 突然のことに驚きながらも幽季は激しく抗うが、セルバンテスの力にはかなわない。 「今ならだれにも邪魔されないねえ」 「は、離してください…ッ」 あまり大きな声を出すことに慣れていない幽季は、こんなときでも悲鳴を上げられなかった。 「こんな機会はめったにないからね…私は機会を逃さない男なんだよ」 後ろから抱きしめた幽鬼の胸を制服の上から揉みしだきながら、スカートの中にもう片方の手を突っ込む。 「いや…いや、やめて…え」 必死にセルバンテスの手を外そうとしても、下着の中に手を差し込まれ秘裂に触れられると力が抜けて いってしまう。 「触られただけで感じちゃう？もっと気持ちよくしてあげようね」 秘裂の中に指をもぐりこませ、探り当てた肉芽を緩々とこね回す。 「あ…い…や…あ…ああ…」 「いやじゃないでしょ？濡れてきてるよ」 肉芽を弄びながら小さな孔に指を滑らせると、ぬめりを帯びた孔は難なく指を飲み込んだ。 「やっ…お願い…です…やめ…て…」 「あふれてきてるのにやめていいのかな？下着がぐしょ濡れになっちゃうよ？」 「やあ…ああ…」 心とは裏腹に反応する自分の身体が恨めしく、幽季は激しく首を振る。 セルバンテスは幽季を机に突っ伏させ、スカートを捲り上げて下着を乱暴に引き下ろした。 「私の指が出入りするたびにいやらしい音を立ててるよ…フフ、そんなに指を締めないでくれるかな」 それは自分の本心ではないと幽季はまだ首を振っていたが、淫らな身体は腰をくねらせ始めていた。 「指だけじゃあ物足りないんだね…そろそろ本物をあげようかな」 セルバンテスはファスナーを下げ、取り出した男根を幽鬼の孔にあてがった。 指よりも太く熱いものを感じ、我に返った幽季が逃れようともがく。 「だめ…っ…それは…それは、だめ…っ」 「フフフ、もう止められないよ」 セルバンテスの男根が幽季を犯していく。 「あーっ！」 小さな悲鳴が上がったが室内には響かなかった。 「ああ、すごく締め付けてくるよ…幽季くんの中、すごく気持ちいい…」 セルバンテスに揺すりあげられて、自分の身体と机のあいだで幽鬼の豊満な乳房がつぶれる。 「さて…たっぷりと注ぎ込んであげようね」 耳元のささやきに、泣きじゃくりながら幽季がいやいやをした。 「いや…中は…中は許して…」 「フフ、外に出したら部屋が汚れちゃうよ？明日、みんなが出勤してきたらなんて言うの？」 「でも…でも…ッ」 セルバンテスはそれ以上幽季になにも言わせず、そのまま中に射精した。 男根を抜けば卑猥な音とともに精液が幽季の太腿を伝う。 泣きじゃくる幽季を見ながらセルバンテスはひどく残酷な衝動に駆られていった…。 「あれ？」 いつのまにか残業中だというのに机に突っ伏して寝てしまっていたらしい。 「…夢かぁ」 セルバンテスはひとつ大きな伸びをして時計を見た。 さすがにこの時間では残っている者はいないだろうと、書類は明日に回すことにして帰り支度を始める。 ふと窓の外に目をやれば、まだ明かりのついている部屋があった。 あれは確か総務の部屋…。 セルバンテスは小さく笑うと部屋の明かりを消して、もうひとつの明かりのほうへ出ていった。 |