| カワラザキは幽鬼をまったく知らない部屋へ連れていくと、部下に命じて全裸にさせ、肘掛のついた椅子に 縛りつけさせた。 部下は幽鬼の両足を肘掛の上に固定すると、軽く一礼して部屋を出ていった。 「じいさ…ま…」 なにもかもを曝け出した格好は恥ずかしかったが、周囲を見回すだけの余裕はあった。 縛りつけられた椅子は金属製、床は冷たい石でできており、暖炉が燃えていなければひどく寒々とした部屋だ。 「ここは昔、ワシが使っておった…尋問部屋でな」 カワラザキは古めかしい戸棚を開くと、以前樊瑞に使われたもののようなパックを持って戻ってきた。 先端のチューブを幽鬼の孔から奥深くへ差し込み、パックを絞っていく。 「アアウッ！」 生温かい液体が急激に流れ込んできた。 「お前はワシのものじゃ…常に綺麗にしておかねばならん…」 「は、はい…ッ」 返事はしたものの、いつもカワラザキにされている浣腸よりも早く、激しい腹痛が襲ってきた。 「じい…さま…苦し…いッ」 「いつもは水に近いほど薄めてあるが、これはかなり濃度の高いグリセリンじゃからのう…しかも大量に入れねば 洗浄できまい」 「ア…ウア…ッ」 罰を受けるのは覚悟の上だったが、なぜいつもとは違うのか、幽鬼にはわからない。 「じいさ、ま…も、もう…」 「まだじゃ。今日は許さん」 パックの中身は1リットルもあっただろうか…それを全部注ぎ込んでしまうと栓をねじ込まれた。 カワラザキはそれから乗馬用の短い鞭を手に取ると、脂汗を浮かべた幽鬼の顔を鞭の先で上げさせた。 「さて、お前の首にこのような痕をつけたのは、だれじゃ？」 「こ、混世魔王…」 「嘘をつくでない」 カエルのように膨らんだ腹をぴしゃりと叩かれ、幽鬼は悲鳴を上げる。 「樊瑞にはお前を好きにしていいとは許可したが、このような痕をつけることはならんと申しつけてある。あの男が ワシとの約束を反故にするはずなどない…さあ、だれじゃ？」 通りすがりのエージェントにつけさせた、などと言えるはずがない。 襲ってくる腹痛に耐えかねて、椅子の上でのたうつ幽鬼の太腿を再び叩かれた。 「ヒ…イッ！」 「答えねば苦しいばかりじゃが？」 幽鬼は我慢できなくなって涙を浮かべながら狂ったようにわめいた。 「ち、違う！だれでも…だれでもないッ！俺が…俺が自分で…ッ！」 「自分でつけるには難しい位置ではないかな？」 とうとう幽鬼は、カワラザキに嬲られたいばかりに自らエージェントに痕をつけさせたこと、カワラザキを求めていた ことをすべて告白した。 「フム、そんなにワシが欲しかったか」 カワラザキは一転して優しい表情になると、幽鬼の唇に口付けた。 「心配せんでもお前はワシのものじゃし、ワシもお前しか愛しておらんよ」 幽鬼は子供のように何度も何度もうなずいて、許しを乞う。 「よしよし、では栓を抜いてやるかな」 「アアッ…ま、待って…」 この状態で栓を抜かれたらカワラザキの目の前で粗相してしまうことになる。 「いやだ…いやだ、じいさま、お願い…」 カワラザキの優しい微笑みの中、目だけが加虐の色を帯びていた。 「ワシを謀った罪は重いぞ」 そう言い放ち、栓に手をかける。 「い、いや…いやーッ！」 幽鬼の意思を裏切って、身体は早く楽になろうとする…腰の下に容器があてがわれた瞬間に、幽鬼は 緊張を解いてしまっていた…。 縛り付けられたままでの洗浄は3度行われ、幽鬼は泣きじゃくりながらそれを受けた。 カワラザキはいったん幽鬼の涙を拭ってやり、優しく頬を撫でてやった。 「ワシを欲しがる前に…前のほうにも罰を与えておくかのう」 再び戸棚から細い管を取り出し、管に軟膏を塗りつけた。 「ま、前…？」 「お前はこれから、こうされることすら悦びに感じるようになるんじゃよ…」 穏やかに微笑んだままで幽鬼の男根を手にする。 その微笑が幽鬼にはなによりも恐ろしく感じられた。 「じいさま…そこは…そこは許し…て…い、いや…アーッ！」 幽鬼の抵抗には耳を貸さず、カワラザキは男根の先端を開き尿道口に管を突き刺した。 「ヒ…イッ！」 「暴れると傷がつくぞ」 痛みに身をよじる幽鬼の腿を叩き、最奥までは入れないで途中で止める。 やがて、体温で溶け始めた軟膏が効果を発揮し始めた。 「ン…アッ…い、痛いのに…痛いのに…イイッ」 「これを繰り返すことで…条件反射として尿道を責められても快感になる…よいな？」 管が差し込まれたままで勃起し、管を動かされることで尿道が擦られることを快感に捉える不思議な感覚… いずれはこれが、管に塗られた軟膏なしで感じるようになるのだろう。 男根が満たされるともう一方も満たされたくなる。 幽鬼は切ない目でカワラザキに哀願した。 「ア…ア…お願…いッ…俺の…俺の孔を全部…ふさいで…ッ」 唾液をあふれさせながらそうねだる幽鬼の唇を、カワラザキはそっと撫でた。 「ワシをねだる前に…なにか言うことがあるのではないか？」 焦らすように指だけで幽鬼の孔を弄る。 「も、もう…じいさまと、魔王以外の…だれにも、触れさせません…ッ。お、俺は… じいさまだけの…性奴隷…ですッ」 「フム、よかろう。では褒美をやらんとな」 カワラザキは赤ん坊の腕ほどもある男根を取り出すと、それにも先ほどの軟膏を塗り幽鬼の孔に押し当てた。 「ア、ア…は、早く…」 「ワシの言いつけを守らねば…もう二度とお前には触れん。わかったな？」 それが一番厳しい罰だと幽鬼はわかっている。 幽鬼がうなずくのを確認して、カワラザキは自分には窮屈な孔に挿入した。 「アアーッ！」 孔が極限まで広がり、カワラザキに腸壁を擦られていく。 「アアッアアッ…もっと…もっと苛めてッ…前も後ろも…壊して…ッ」 後ろを犯されながら管によって尿道も責められる…幽鬼は壊れた笑みを浮かべながら歓喜の喘ぎを 上げていた…。 ようやく戒めが解かれたが、幽鬼はまともに立つこともできずカワラザキにしがみついていた。 「フム、少しやり過ぎたかの…ワシとして手加減したほうじゃったが」 カワラザキはそう言って幽鬼の尻にある焼印をつついた。 「まあ、これを見ればお前を犯そうなどという不届き者はおらんじゃろうが…フフ、ワシに責められたいのなら 回りくどいことをするのではないぞ。いつでも折檻してやるからのう」 その言葉に幽鬼の身体がまた疼いた。 |