| その日がセルバンテスの誕生日だと聞き、幽鬼は自分が育てたバラの鉢植えを持って出かけていった。 「ああ幽鬼くん、ちょうどよかった」 自室で寛いでいたセルバンテスは幽鬼を見て喜びの声を上げる。 「あ、あの、俺、おじさんに、これ…」 「うんうん、ありがとう。でもおじさんは幽鬼くんがきてくれてうれしいんだよ」 鉢植えを受け取り部屋の中へ招き入れたセルバンテスは、テーブルの上に置かれた大きなケーキを見せた。 「…すごいね」 「取引先が送ってきたんだけどね、この歳になってバースデーケーキを喜ぶと思ってるのかなあ…でも食べないのも もったいないから、だれか手伝ってくれないかと思っていたところなんだよ」 幽鬼は自分を指さした。 「そう、その通りだよ。幽鬼くんに食べてもらおうと思って」 セルバンテスは嬉々として皿にケーキを切り分けた。 「さあどうぞ」 分けてもらったケーキは程よい甘さで、スポンジもふかふか。 幽鬼はセルバンテスの目を気にしながらも全部平らげてしまった。 「ごちそうさま」 「ああ、ちょっと待って。クリームついてるよ」 そう言ってセルバンテスは幽鬼の頬をぺろりと舐める。 もちろん頬を舐めるだけで終わるはずはなく、セルバンテスはなんのためらいもなく、そのまま幽鬼の唇に吸い付く。 「フフ、甘いねえ…おじさんはケーキよりも幽鬼くんを食べたいなあ」 「え…っ」 幽鬼に逃げる隙を与えず、ラグの上に押し倒したセルバンテスは片手でケーキのクリームをすくい取り、幽鬼の唇に 塗りつけた。 そのまま唇を重ね、幽鬼はセルバンテスの舌でクリームを再び味わった。 「ん…ふっ…」 身体中の力を全部吸い取られてしまうようなキス…やっとセルバンテスの唇が離れたときには幽鬼はぐったりと なって動けなくなってしまった。 セルバンテスは幽鬼の服をはだけ、現れた乳首にもクリームを塗りつける。 「さて、デコレーションして、と…」 「ひあ…っ」 乳首から腹、腹から臍へとクリームをつけ、自分の舌で舐め取っていく。 さらには幼い男根にまでクリームを乗せた。 「ここにはいっぱいつけようねえ」 「ああっ、あっあっ…」 クリームだけでもぬるぬるするのに、セルバンテスの口に含まれて舌で嬲られればすぐに絶頂に達しそうになる。 「お、おじさん、ダメ…っ。ダメだよ…出ちゃうよ…」 うっすら涙を浮かべて哀願するが、セルバンテスはそんなことで許してくれるような男ではない。 「いいんだよ。おじさん、幽鬼くんのクリームだって舐めてあげるから」 「やあ…っ…あんっ…あーっ」 幽鬼の精をクリームと一緒に嚥下したセルバンテスは、またケーキからクリームをすくった。 「フフ…今度は下のお口から食べてもらおうかな…おじさんのも一緒に」 幽鬼の足を胸につくほど折り曲げて、露わになった小さな孔に塗りこんでいく。 さらには取り出した自分の男根にもクリームを塗りつけ、幽鬼の孔にあてがった。 「ああ…あーっ！あーっ！」 「ぬるぬるしていつもより気持ちいいよ、幽鬼くん」 幽鬼の細い足首をつかみ、セルバンテスは緩々と腰を動かして幽鬼を蹂躙していった。 セルバンテスは力の抜けた幽鬼を抱えあげると、バスルームへ向かいクリームでぬるぬるになった全身を綺麗に 洗ってやった。 「そのままじゃ帰れないからねえ」 身体を洗い終えてもまだぐったりとしている幽鬼を、同じように抱っこして部屋へ戻る。 「おじさん、このケーキ、どうするの？」 あの大きなケーキはクリームを全部取られて、スポンジだけの情けない姿になっている。 「フム、そうだね…十常寺の飼っているコイのエサにでもしてもらうかな」 そうしてくれとでもいうように、ケーキがぐらりと傾いた。 |