| 今日はクリスマスイブ。 幽鬼も先ほどまでおじさんたちとパーティを楽しんでいたが、早めにおやすみなさいを言って自室のベッドに飛び込 んだ。 今夜はサンタクロースがプレゼントを持ってやってくる夜だから、真夜中に起きてサンタを一目見たかったから。 ドキドキしながらベッドに入ったが、幽鬼はすぐに眠くなってしまった。 目を開けて、まだ朝になっていないことに安心して時計に目をやった。 もうすぐ日付が変わる時間…ベッドに下げた靴下が空っぽなのは、きっとまだサンタがやってきていないからだとワ クワクして身体を起こした。 ところが、ベッドにはすでになにかが腰かけている。 「あっ、くまさんだ」 大人と同じくらいあるようなくまのぬいぐるみがベッドに座っていた。 「もうサンタさんきちゃったんだ…靴下に入らないから置いてったのかな…」 ぬいぐるみには「メリークリスマス幽鬼くん」とカードがついていて、やっぱりサンタからのプレゼントらしい。 「おっきいなあ」 ぬいぐるみの首にしがみつくと、その大きさだけあってぬいぐるみはバランスを崩し幽鬼の上に乗っかってきた。 「お、重い…」 なんとか体勢を整えようとしてうまく体重をかければ、ぬいぐるみはごろんとひっくり返り、代わりに幽鬼がぬいぐる みの上に乗っかるようになった。 「もふもふしてるのに、お腹のところはごわごわしてるや…でも気持ちいい」 幽鬼はぬいぐるみに抱きついたまま、ちょっとふざけてぬいぐるみの腕を自分の身体に回させた。 「抱っこだよ」 それでも大きくて動きにくいぬいぐるみの手は幽鬼の身体をすべり、パジャマの中に入ってきてしまう。 「あれっ」 しかし直すのもめんどうくさいのと、ぬいぐるみのもふもふした手が触れてきもちいいのとで、幽鬼はそのままにして おいた。 大きなぬいぐるみと格闘しているうちに、いつしか幽鬼のパジャマも下着も全部脱げてしまっている。 「あは、なんだかこのほうが気持ちいい」 素肌に感じるぬいぐるみの毛皮が心地いい。 やがてぬいぐるみは安定が悪いのか、幽鬼を乗せたままで左右に動き始めた。 「あ…っ…やだ…」 ぬいぐるみの動きにあわせて、幼い男根がごわごわしたほうの毛皮にこすれる。 「ああっ…くまさん…動いちゃ…やだ…」 幽鬼が弱い力で押さえようとしても、ぬいぐるみは左右に動くばかり。 幽鬼は頬を赤らめ、うっすら涙を浮かべてぬいぐるみにしがみついた。 「やああっ…だめっ…だめっ…くまさん、汚れちゃう…っ」 動きのせいで幽鬼の背中にあったぬいぐるみの手がすべり、幽鬼の尻に当たっていた。 そしてそれ以外に…ぬいぐるみの足がはさまっているのだろうか…幽鬼の尻の谷間に固いものがはさまっている 感じがする。 ぬいぐるみが汚れてしまうかもしれないと思いながらも、幽鬼は快感に酔って自分から腰を動かし始めていた。 それと同時に、尻にはさまっているものも一緒に動く。 「ごめんなさい…ごめんなさい…っ」 そんな言葉と幼い精液が幽鬼から迸り、幽鬼は疲れきってぬいぐるみの上でまどろんでしまった。 「幽鬼や、風邪をひくぞ」 軽く揺さぶられて目を覚ますと、サンタの姿をしたカワラザキが立っていた。 「あっ、じいさま」 「ほら、クリスマスプレゼントじゃ…しかし裸で寝ていてはいかんぞ」 幽鬼はプレゼントを受け取り、興奮した口調で話し始めた。 「さっきサンタさんきたんだ。おっきなくまさんをくれて、そのくまさんと遊んでたら寝ちゃったんだ」 カワラザキは少し首をかしげて、ベッドの端にあるぬいぐるみを指した。 「くまさんとは、アレのことかな？」 確かに大きいは大きいが、ベッドで戯れるようなサイズではない。 「あ、れ…？もっともっと、おっきかったんだけどな…」 「ははは、サンタを待っていて夢でも見たんじゃろ」 それもそうかもしれないと幽鬼はうなずき、カワラザキにしがみついた。 「じいさま、一緒に寝よ？じいさまのお髭でくしゅくしゅってしてほしい」 「よしよし」 カワラザキはにこやかにうなずいて、サンタの服装を脱ぐとベッドに入った。 同じころ、樊瑞の部屋ではまだパーティが続いていた。 「じいさまはどこへいった？」 「あの小僧にプレゼントを持っていったんだろう…うん？バンテスもいないようだな」 アルベルトがそう言うと、いいタイミングでドアが開きセルバンテスが入ってきた。 「ごめんごめん。幽鬼くんにプレゼントあげにいっててさぁ」 「ほう。なにをやったのだ？」 樊瑞の問いにセルバンテスは笑って答える。 「くまさんのぬいぐるみだよ。じいさまがいなくても寂しくないようにね」 「じいさまにはあわなかったのか？」 「いや？あってないよ」 なんだか少し空々しい様子だが、樊瑞はそれ以上聞かなかった。 そしてセルバンテスの部屋のクローゼットでは、使命を終えたくまの「着ぐるみ」がお腹を汚して横たわっていた…。 |